桃ちゃん生活。〜ある日の朝編〜

「おねえちゃぁん!朝だよぉー!起きてぇー!」
時計を見ると、まだ6時前を指している。
何もこんなに早く起こしに来なくてもいいのに…。


「おねえちゃんってばぁ!」


見ると、桃子がいつの間に部屋に入ってきていた。
そこにはエプロン姿で仁王立ちをしている桃子の姿があった。


「ねえ、早く早くぅ! 一緒に朝ごはん食べよ?」


私がわざと聞こえないふりをしていると、いきなりドス!という衝撃と共に布団に重みが加わった。


「ほら、聞こえてるんでしょ? 早く起きてよぉー」


そう言いながら、顔をペシペシと叩いてくる。
ホントしつこいなぁ…。朝ごはんなんて食べなくていいからその分寝かせて下さいよ…。


「…朝ごはんいらないからその分寝かせて…」
「えぇー!だめだめぇー!朝ごはんちゃんと食べないと、お腹空いちゃって力出ないよぉ?」


桃子がこれでもかってくらい顔を近づけてくるのが分かる。
桃子のサラサラの髪が顔にかかっているからだ。
私はくすぐったくて思わず笑いそうになったが、ここは必死に耐えた。


「それに、もも、お姉ちゃんと一緒に食べたいのぉ!だから起きなさぁ〜〜い!!!」


そう言うと、私の体をぐわんぐわん揺さぶってきた。思い切り。手加減なしで。
これには流石の私も堪えた。だけどこんなことで負けてはいけない。私は必死に桃子の攻撃に耐えた。


「もぉっ!いい加減にしなさいよぉー!」


お、どうやら諦めたみたいだ。
そうそう、それでいいのだよ。それでこそ理想の妹像だ。
そのままおとなしく退散して、お姉ちゃんに安らかな眠りを返し…


♥!


一瞬だけ、頬にやわらかいものが当たった。


「!?」


驚いてベッドから飛び起きると、桃子がしてやったりという顔をしてこちらを見ていた。


「えへへ〜。びっくりしたぁ?」
「びびびびっくりしてなんかっ…!てか何すんのさっ」


「おねーちゃん、何慌ててんのぉ?」
桃子がニヤニヤしながら聞いてくる。
それに対して私は「ああああ慌ててなんかないって!」と、思い切りどもりながら答えることが精一杯だった。


自分でもこの慌てぶりは異常だと思った。
たかが妹じゃないか…。毎日一緒の家で暮らしている妹じゃないか…。
いかんいかん。こんなことでこんなに動揺してるんじゃないよ、私。


なんとか冷静になろうとする私に向かって、桃子が意味ありげな微笑みを浮かべながらこんなことを言ってきた。


「おねえちゃん…本当は嬉しいんでしょぉ?^^」


もちろん100%嬉しくないって言ったら嘘になる。だけど…。


「う、嬉しくなんかないやい!」
桃子にキスされた驚きと、興奮と、何ともいえないこの感情で思考回路がぐちゃぐちゃになった私は、思わずそう言ってしまった。


「そんなこと言ってるとぉ、今度は口にしちゃうもんねーだ!」


そう言うと、桃子は勢いよく部屋を飛び出していった。


私はその後姿をただただ呆然と見つめることしか出来なかった。



嗣永桃子のことが好きになってしまいました…_| ̄|○


ごめんなさいごめんなさい!お前も裏切るのかって思われたらそれまでなんですけど、桃子が好きになっても辻希美さんは永遠に大好きなんで…。それだけはどうか許してください(誰に言ってんだ


ただ、「どっちが好きか?」と聞かれたらそりゃもう有り得ないくらい迷います。ていうか結論出ないです。だってどっちも好きだもん!どっちか選べなんて酷なこと出来ません。つまり現時点では、どっちとかないんだよ(byミキティ)。


だから嗣永さんも好きだし、辻ちゃんももちろん好き。これからは嗣永さんの話題を日記に書くことも増えると思いますが、それでも辻ちゃんのことを嫌いになったとかそういうわけではないので、誤解しないようお願いします。


…はぁ、やっと言えた。随分長い間迷っていたんですよね、言うべきか、言うべきでないか。まぁ彼女を好きになったきっかけとか理由とか、そういうことはこれから追々書いていきたいと思います。だけど当サイトはこれからも辻ちゃん生活。なのでののたんの話題もちゃんと書いていくつもりです。なので純粋なWヲタさん方、どうか見捨てないでやって下さい…。よろしくお願いします。(かなり切実に)


(追記)
題名を少し変えまーた。